本作は、ハスキーで、ソウルフルなヴォーカルに定評のあるジョーリンターナーをヴォーカルに迎え製作されたアルバム。本作を製作する前にイングヴェイが交通事故に遭い、本人としては、以前自分が製作した楽曲を中心に据え、満足のいかない作品である、と語っているようなのだが、自分としては、本作は、イングヴェイの発表してきた作品の中でも、最高傑作であると思う。単にHM/HR路線に走るのではなく、憂いのあるソウルフルな楽曲も盛り込まれており、心に染み入る楽曲が涙腺を刺激する。ギターキッズにはお馴染みの「Rising Force」は、もちろん、ムーディーな雰囲気を醸し出している、「Crystal Ball」、「Now Is The Time」といったナンバーが、本作の聴き所であると個人的には思う。10代の感受性豊かな頃は、こういったナンバーを耳にして、感涙にむせいでいた記憶があるのだが、30代になった今でも、心に染み入るものがある。若い世代の音楽ファンの方はもちろん、幅広い年齢層の音楽ファンの方々に聴いて欲しい、と個人的には思っているアルバムの一枚である。
リード・シンガー:ジョー・リン・ターナー。楽曲の良さでは恐らく最高傑作。おすすめ度
★★★★★
ex-RAINBOW のシンガー:ジョー・リン・ターナーが参加した作品。ジョーの手による安定した歌メロが光る名作だ。楽曲の良さでは恐らく最高傑作だろう。イングヴェイの速弾きも良いが、ロック・ソングの主役はやはり「歌」である、と考えるリスナーには自信を持ってお勧めする。
英語圏出身のシンガーで「詞」に違和感がないのも特徴。マイナー・コードをメインに歌う「RAINBOW のジョー」が楽しめる。少しハスキーな声も意外にクラシカルなサウンドに合っている。速弾きはいつもより抑えめだが、「イングウェイ信者」以外の人にはこのくらいがちょうどいいのではないだろうか?
畳み掛ける展開の M-6 「Riot in the Dungeon」、M-7 「Deja Vu」 が特に気に入ったが、名刺代わりのオープニング曲 M-1 「Rising Force」も良いし、続くバラード M-2 「Hold On」の悲痛な旋律も◎。
M-3 「Heaven Tonight」のような明るい曲を歌ってもある種の気品があり、当初は仰天したこのコンビだが、音楽的には大成功であった。機会があればまた演ってくれないかなぁ、と思う。
80年代ハードロック史上最も美しいサウンド・・・いちドラマーからの視点。
おすすめ度 ★★★★★
発表当時、古くからのインギーマニアのギタリスト達から「ポップ過ぎる!」とか「売れ線に走ったな!」とか言われてずいぶん波紋をよんだ作品です。世間的にはどの程度の評価なのか知らないんですが、小学生の頃からのインギーファンであるドラマーの私からすれば(つまり一歩引いてものを見れるということ)、ベストクオリティアルバムだと思います。まず音がいい(全体に厚みがありつつメリハリがある)。曲も良いがなによりプレイがいい(バンドとしてのグルーブ感が前作までより格段に上がった気がします)。そしてヴォーカル ジョー・リン・ターナーの個性、メロウさ。キーボード、ドラムの抑制力。・・・個人的には「ライオット・イン・ザ・ダンジョンズ」が!!。